茅ヶ崎の海の近くにある静かな旅館での、四季折々を綴ってゆきます。
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

風待月

久しく更新をご無沙汰してしまい、大変失礼いたしました。

ブログをお休みしている間に梅雨が来、そして梅雨があけ、現在はかんかんに暑い日が続いています。
あんなに太陽が恋しかった六月でしたが、こうも乾燥機の中にいるような毎日では、雨が懐かしくもあり、とかく人間とはわがままなものです。

この六月に出会った素敵な言葉に、「風待月」というのがあります。
陰暦の六月の異称で、言葉のとおり、「風が吹くのを待つ月」の意。
じめじめとした梅雨の季節に風を待つ心境、あるいは雲が晴れてほしい月の心境を表した言葉でしょうか。
とてもロマンティックな言葉です。

そんな風待月に切り取った、茅ヶ崎館のシーンをいくつかご紹介いたします。


 
 

春の彩り

ツツジのピンク、エニシダの黄色、芝生の緑色、ボタンの薄い桃色…
4月の茅ヶ崎館は、お庭から館内まで、色で溢れています。まさに花月。
お天気が落ち着かず、昨日からあいにくの雨。
でも雨を浴びると、湿気を帯びた新緑がみずみずしく光っています。








  
 

花冷え

茅ヶ崎では先週末ぐらいにようやく桜が満開となりました。
しかし、花冷えが続き、雨も降ったりで、なかなかコートと傘が手放せない毎日です。
早く薄手の上着で散歩できる日が訪れるとよいものです。

茅ヶ崎館でも桜が綺麗に咲きました。
写真は、五代目が撮影した、夜桜です。





茅ヶ崎館のイチョウ

茅ヶ崎からも程近い鎌倉・鶴岡八幡宮にあるご神木の大銀杏が倒壊し、大変なニュースになっています。
現在、専門家の手で再生が試みられているようですね。
根付くことを願うばかりです。

茅ヶ崎館の玄関にも、大きな銀杏の木があります。
ここで、ゆうに百年以上は根を張っているという、この銀杏。
大ぶりの幹どうしが、絡まりあうように伸び、木の根元にはツタが絡み、ツララ状のものが垂れ下がっています。


   

このツララのようなものを「気根(きこん)」というそうです。
多くの場合、植物の根は地中に伸びますが、幹や茎から空気中に生えた根が「気根」です。
空気中の湿気の吸収、保水、支柱などの役割を担うそうです。
その形から「乳」ともいわれ、母乳がよく出るように、とか、安産できますように、などと、古くから信仰の対象にもされてきたとか。

何にせよ、長い時を経て根ざした樹のたたずまいは、ちっぽけな自分の存在を超えた時間の流れを感じさせ、見ているだけで、心が静まるような、圧倒的な存在感があると感じます。

ご神木のような立派な木も、もちろんのこと、そのへんの民家の庭先で、どんどん大きくなって、塀の上から路上にはみ出してしまったような、なんてことない木にも魅力を感じます。

春から夏にかけて、みずみずしい葉をたくさん茂らせた木もいいですが、晩秋〜冬にかけての、葉をすべて落とした裸の木は、すみずみまで行き渡る血管のようにも見え、またたくさんの人たちが手をいっぱい広げて歌っているようにも見え、生命力を感じます。

春ゆらら
風の強い一日でした。
しかし頬に当たる風はほのかに生暖かく、春を感じさせます。
窓から差し込む陽光も、風に揺れ、館内の各所に、柔らかなゆらぎを映し出していました。

玄関の桜も、蕾をふくらませています。